
アフィリエイトビジネスにおいて、集客を図るためにはブログの記事を定期的に更新しなければなりません。しかし、ユーザーにとって有益な記事を執筆しようとすると情報を調べるだけでも時間がかかり、記事の完成までに多大な労力と時間が必要になります。
こうした負担を軽減するには記事の構成テンプレートの活用が効果的です。
そこで、構成のテンプレートであるPREP法(プレップ法)について、ブログ記事を書く際の活用方法や、実際にPREP法を用いた記事の事例を紹介しながら詳しく解説します。
目次
ブログ記事の執筆は構成テンプレートで時短できる
構成がない状態でブログ記事を書き始めると時間がかかります。これは執筆を進めていくうちに矛盾が生じたり、書き進める度に必要のない情報まで調べたりするなど修正や調査に時間がかかってしまうためです。
また、ブログ記事は小説のように起承転結の構成が向いていないため、内容が前後しやすいのも要因のひとつでしょう。
そうした問題を解決するツールがPREP法です。
PREP法とは
PREP法とは、ブログ記事やwebライティングなど、さまざまなビジネスで活用されている文章構成のテンプレートです。PREP法の「PREP」は、文章を構成する以下の4つの要素の頭文字から名づけられました。
P=Point(要点)
R=Reason(理由)
E=Example(事例・具体例)
P=Point(要点)
PREP法の特徴は、文章構成がシンプルなので記事執筆がスムーズに進み、読者に伝えたい要点を簡潔にまとめられる点です。
また、プレゼンでもよく使用される結論(伝えたいポイント)を記事の冒頭にもってくることで、読者はどのような内容が書かれているのかをわかった上で読み進めることができます。
内容を理解して読み進められる構成は、読者にとってわかりやすく有益であるため、リピーター獲得にも一役買うでしょう。
記事構成の重要性
アフィリエイトビジネスにおいての肝は広告収入でしょう。広告収入を計上するには、継続的にユーザーに訪問してもらい広告を表示する機会を増やす必要があるため、サイトの閲覧者を増やさなければなりません。
そこで重要になるのがSEO(Search Engine Optimization)です。
SEOとは、検索エンジンを最適化する仕組みで、キーワードやページ要因、サイト内外の要因を分析してウェブページを評価します。SEOの評価が高ければ、書いたブログ記事が検索エンジンに上位表示されるでしょう。
Googleは「ウェブマスター向けガイドライン」で、ユーザーの利便性・有益性を重要視し、サイトの独自性や価値によって差別化を図ることを推奨しています。
このユーザーの利便性や有益性の面を考えると、あるキーワードで検索したユーザーの悩みや欲求を解決できるコンテンツを提供した方が、評価が高くなることが容易に想像できるでしょう。
そのため、記事を執筆する前にユーザーが何に悩んでいて、どんな解決方法や結果を求めているのかを記事の作成者が理解しなければなりません。
このユーザーの抱えている悩みの内容を整理し、伝わりやすい文章に変えるための段階が記事の構成です。
記事構成はユーザーの悩みや問題を整理し、ユーザーにとって有益で伝わりやすい記事を作成する手助けとなります。
また、書いた記事やサイトのページを検索エンジンに上位表示させるために必要不可欠であることからも、記事構成がいかに重要かを理解することが大切です。
「売る」記事の構成テンプレート例
記事構成とSEOの重要性、記事構成のためのテンプレートであるPREP法について理解したところで、「売る」記事の構成テンプレート例を紹介します。まず、物販記事での基本的な記事構成の一例は下記のとおりです。
1)商品情報(製品の仕様)
2)商品への口コミや評価
3)商品のメリット
4)商品のデメリット
5)商品を使ってみて気に入ったポイント
6)まとめ(商品への総括)
この構成をPREP法に当てはめるとテンプレートどおりになっていることがわかります。ここでのコツは商品をただ紹介するのではなく、ユーザーが困っていることに適した商品を扱うことが大切です。
P(要点)=商品情報(製品の仕様)
R(理由)=口コミとメリット・デメリット
E(事例・具体例)=商品を使ってみて気に入ったポイント
P(要点)=まとめ
今回は「軽い」「掃除機」「吸引力」と検索した40代の掃除に悩んでいる主婦を対象にした記事例を紹介します。まずは導入で、どんな人を対象にしているかを明確にし、記事本文で商品が解決してくれることを理由とともに示していきます。
記事構成に沿って口コミとデメリット以外の見出し例と文章例も作成するので、参考にしてください。
<具体例>
導入→自宅で使用している旧式掃除機が重いと感じている主婦の方に向けて、最新の軽い掃除機について吸引力などの性能面と併せて紹介します。
・商品情報(製品の仕様)
見出し例→最新の軽い掃除機「商品名」
文章例→「商品名」は2017年に発売された最新モデルで、現在まで高い人気を誇っています。
平均的な従来の掃除機が本体のみで3.5kgであったのに対して、「商品名」は2.2kgと40%以上もの軽量化を実現。コードレスながら最長30分の連続使用に耐えられます。
・商品のメリット
見出し例→軽さだけじゃない!「商品名」のメリット
文章例→「商品名」は2.2kgという軽さであるため、掃除をしていても腰が痛くなりにくいのがメリットでしょう。さらにコードレスであるため、机の脚に引っかかって掃除がしにくいということもありません。
・商品を使ってみて気に入ったポイント
見出し例→実際に使用して気がついた「商品名」の魅力
文章例→実際に使用してみたところ、軽さ以外にも魅力がありました。通常の掃除機であれば、吸引する音が大きくて、夜中に掃除機をかけるのはためらわれると思います。
しかし、「商品名」は運転音が思いの外静かで、リビングで使用してみると壁一枚隔てた寝室でギリギリ聞こえるくらいでした。
・まとめ(商品への総括)
見出し例→部屋が狭いなら最新の軽い掃除機「商品名」がおすすめ
文章例→「商品名」は、重い掃除機に悩まされている主婦の悩みを解決してくれる商品です。しかし、最長30分しか連続稼動できないため、部屋が広い家では使用が難しいかもしれません。
リビングや寝室など特定の部屋だけを掃除するのであれば、メリットの方が大きいでしょう。
「売らない」記事の構成テンプレート例
「売らない」記事とはトレンド記事のことです。トレンド記事は、その日、その週に、世間で話題になっているニュースを紹介する記事ですから、PREP法が適用できないケースもあります。
記事構成案としては、トレンド情報、トレンド情報に対する問題提起、問題の解決方法、まとめといった流れが自然ですし、独自性を出しやすいでしょう。
また、ニュースサイトなどで公開されている情報を組み合わせるだけでは同系統のサイトとの差別化が図れません。独自の切り口で表現できるとサイトの独自性を打ち出せるので、SEOでも評価されやすくなります。
<具体例>
見出し例→暗いニュースを好む人は長期的にも不幸になってしまう?
文章例→2020年が始まってからというもの、中国発の感染症によって世界的な経済危機が訪れ、失業者数があがり、株価が下がるなど暗くなるようなニュースが数多く目につくようになりました。もし、あなたが暗いニュースが好きで追いかけるようになっていたら注意が必要です。
実はアメリカの研究者によって、暗いニュースを好む人は長期的にも不幸になってしまうことがわかってきました。
見出し例→どうすれば不幸のサイクルから抜け出せる?
文章例→不幸のサイクルから抜け出すためには、暗いニュースばかりに目を向けず適切にニュースを読むことが大切です。
例えば、「失業者が増えた」というニュースを見たときに、景気に左右されない職業なのに「クビになるかもしれない」と感じるのは一般的に不幸な状況といえます。
しかし、ニュースのデータは全職業を対象にしているという前提を適切に理解しておけば、現状を悲観することはなくなるでしょう。
見出し例→大切なのは「自分の幸せを考えること」
文章例→実は幸せな人は 7 年から 10 年も長寿であることがわかっています。不幸なニュースを追いかける状態が幸せではないのなら、すぐに止めるべきでしょう。
むしろ、自分の幸せを考えたほうがずっと人生の満足度は大きく向上するはずです。自分が不幸なニュースを追いかけていると感じた方は、自分の幸せを考えてみてはいかがでしょうか。
以上の例文は、とある最新の研究に対して解決方法を示し、「いま私たち幸せを考えるべき」という結論に向かっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
単に事実を述べるだけではなく、不幸なニュースを追いかける人が不幸であることを不安に思う読者に対して、「不幸のサイクルから抜け出すにはどうすればよいか?」の回答を与えている点で独自性があります。
このように記事構成をしっかりするだけで、記事で言いたいことを明確にでき、SEO対策にもつながるのです。そのため、サイトで記事を量産する際は、記事構成からしっかりと練るようにしましょう。
