
SEOにおいて「サイテーション」は重要な評価指標の1つです。
より多くの良質なサイテーションを獲得することは、検索エンジンで上位を獲得する上でも重要な役割を果たします。
結果として、検索エンジンからの流入が増えブログの収益化にも大いに貢献します。そこで本記事では、サイテーションの概要やSEOにおける影響についてわかりやすく解説します。
目次
サイテーションとは
「サイテーション」とは、直訳すると「引用」や「言及」といった意味合いです。
SEOの文脈でいえばリンクはつけていないものの、サイトの名前などが記事上で言及されることを指します。
Webサイト上だけでなく、たとえばGoogleマップ内の検索やローカルSEOなどでも検索結果表示に大きく寄与しているといわれています。
ブランド名やサイト名、商品名などが他のサイトで記載される「サイテーション」は、SEO上はどれだけの効果があるのか、以下で解説します。
サイテーションのSEO効果
被リンクと比較すると認知度が低いサイテーションがもたらすSEO効果を解説します。
ポジティブなサイテーションはSEO評価が上がる
サービス名やブランド名などが別サイトで言及される際は、ポジティブな内容もあればネガティブなものもあります。
そのうち、ポジティブな内容のサイテーションは、やはりSEOの評価が高まるとされています。
Googleは検索エンジンを通してユーザーにより良いコンテンツを提供したいと考えています。そのため、Webページに対して検索品質評価を行います。
そのなかでWebページがユーザーからどう見られているかは重要なポイントです。これを測定する基準のひとつがサイテーションです。
Googleのアルゴリズムにはテキストを解析する高度な技術が備わっています。たとえば「〜は良い」「〜は楽しい」などのキーワードを機械学習でポジネガ分析のうえ、サイテーションの内容を判定します。
特に地域ビジネスでは、サイテーションは重要です。
インターネット上の情報が自社に関するものであるとGoogleが識別できるよう、サービス名やブランド名、会社名や住所、電話番号の情報をしっかりと統一させておくことが大事です。
ネガティブなサイテーションはSEO評価が下がる
一方、ネガティブなサイテーションではSEO上の評価は下がります。一般的にはポジティブなものよりもネガティブ・コンテンツの方が拡散されやすい傾向にあります。
自社のサービスや商品の満足度が低いと低評価のレビューや言及が増え、SEOにも悪影響が出ることが想定されます。言い換えれば、SEO対策はサービスや商品提供の全てのプロセスに関わってくる部分です。
ユーザーに評価してもらえるサービスや商品でなければSEOの評価も下がり、したがって集客が難しくなるといった悪循環に陥る可能性があります。
サイテーションを獲得しやすくする対策はある?
インターネットが広がって誰もが情報を発信できる世界になり、口コミやサイテーションの重要性が増してきています。サイテーションを獲得しやすくする対策はあるのでしょうか。
短くシンプルなWebサイト名にする
まずは、Webサイト名をはじめ拡散・言及してほしい「名前」をなるべくシンプルにすることがポイントです。人間の記憶力は無限ではありません。
サイト名がシンプルであれば覚えられやすく、その分サイテーションを得られるチャンスは広がります。
第三者が記事を書く際、言及したいサイト名が頭の中でパッと浮かぶか浮かばないかでサイテーションを得られる確率は変わってくるでしょう。
逆にいえば、名前が長いなど覚えにくいと、よほどのコアな顧客やファンでない限り、言及してくれる確率は低いでしょう。
自身が覚えているサイト名やブランド名なども参考にしながら、ユーザーやファンが覚えやすいサイト名にしましょう。
SNSにもWebサイトを記載する
より多くの人に名前を覚えてもらう手段のひとつとしてSNSの活用も欠かせないでしょう。より多くのメディアにサイトを記載することで、露出が増え、その名前が記憶される確率が高まります。
つまり、露出が多いほどサイテーションを得られる可能性が高まります。現代は多くの人がTwitterやFacebookといったSNSを利用しており、潜在的なチャンスがたくさんあります。
直接的にWeb上のSEOに関係してくるわけではありませんが、SNSを起点にサイテーションを得られるケースも多く、活用しない手はありません。
サイテーションの調べ方
サイテーションは、どのような内容で別のWebサイトから評価され、書き込みされているかがポイントになります。
そうなると、自身のサイトがどのような、あるいはどれくらいのサイテーションを獲得しているか気になるところでしょう。サイテーションの獲得量を調べる方法をいくつかご紹介します。
Google検索で「“サイト名”-site:サイトURL」と入力
方法は簡単です。「“サイト名”-site:サイトURL」とGoogleの検索欄に入力すると、入力したサイト名がそのURL以外のページでどのようなサイテーションがなされているかを確認できます。
ネガティブ・ポジティブいずれも含んだ結果になりますが、サイテーションのボリュームを手軽に確認できます。たとえば、当サイト「tool+」が他のサイトでどのようなサイテーションを獲得しているか、を確認するにはこのようにGoogle検索を行います。
(出典元:GOOGLE)
Googleで検索を行うだけなので、競合のリサーチに活用することもできるでしょう。
たとえば、SEOで狙いたいキーワードがあり、そのキーワードで上位表示されているWebサイトについてサイテーション調査を行えば、どのようなサイテーションを獲得できれば上位表示につながるかのヒントを得られます。
Yahoo!リアルタイム検索機能を活用
もうひとつは、Yahoo!リアルタイム検索機能を活用したサイテーションの確認です。
対象はTwitterとFacebookに限られていますが、これらのメディア内での言及内容をリアルタイムで検索できます。
SEO的な観点でいえば、SNS内での被リンクの場合は“no-follow“となっているため直接的にはSEOには影響しません。
しかし、SNSでサイテーションを獲得できていれば、それが別サイトに転用され、Web上でのサイテーション増につながる可能性があります。
その意味で、Yahoo!リアルタイム検索機能を利用したSNS上のサイテーション・チェックは、潜在的なサイテーション測定とほぼ同義であり、有効な手段といえるでしょう。
最後に
今回はサイテーションについて解説しました。
SEO対策によってWebサイトへの流入を増やすにあたり、本記事で解説した「サイテーション」への対策も効果的です。第三者からのポジティブな言及があることで信頼性が上がり、Googleからの評価も高まります。
サイテーションを獲得するには、ページのコンテンツそのものも大切ですが、ユーザーやファンに覚えてもらいやすい名前であることも重要です。
また、多くの人が使用しているSNSも有効に活用し、露出も増やすようにしましょう。
Google検索やYahoo!リアルタイム検索機能も活用したサイテーション確認も行い、SEO対策の一環として取り組んでみてはいかがでしょうか。
