机の上にDOMAINの木製文字

サイトやブログを運営するのであれば、PV数を高めるためにもSEO対策は重要となりますが、ドメインを選ぶ際に「中古ドメイン」を選ぶこともSEO対策の一つとなります。

一般的に「中古」といえば、「新規」のものと比べると低質なイメージがありますが、中古ドメインを適切に選ぶことができれば、新規ドメインを利用するよりもSEO対策の面で大きな効果が期待できる場合があるのです。

中古ドメインとは?

ドメインを取得する場合、一般的には新規ドメインを思い浮かべることでしょう。

しかし、ドメインの中には「中古ドメイン」と呼ばれるものもあり、特にSEO対策において効果的であることが知られています。

中古ドメインとはどのようなものなのでしょうか。基本的な内容をおさえておきましょう。

中古ドメインはどのようにして生まれる?

中古ドメインとは、かつて使用されていたドメインで、現在は使用されていないドメインを指します。

中古ドメインが生まれる理由は、以前にサイト運営を行っていた人、あるいは企業が何らかの理由でサイトの運営を行わなくなったためです。

中には、企業がある商品やサービスを販売するために、期間限定でサイトを立ち上げる場合がありますが、その期間が終了するとサイトの運営も終了することになります。

サイトを運営していなければサイトが更新されないことになりますが、それによってドメインも更新されないこととなり、結果として中古ドメインが生じることになるのです。

中古ドメインは、新規ドメインよりも割高

多くの中古ドメインは新規ドメインよりも割高となっています。

新規ドメインの場合、1000円程度でも入手することができますが、中古ドメインの場合、3000円台や5000円台など、数千円程度で販売されているものが多く、中古ドメインの種類によっては1万円を超えるものもあります。

人気の高い中古ドメインは、SEO対策に効果的であるといわれていますが、その要因も手伝って、ドメインの価格を比較すると、中古ドメインの方が圧倒的に高いといえるのです。

見方を変えれば、高値で販売される中古ドメインほど人気が高い様子がうかがえます。

中古ドメインに人気がある理由は?

高額でありながらも中古ドメインの人気が高い理由は、SEO対策に適しているためです。

中古ドメインを利用すると、かつて運営されていたサイトのSEOの評価を受けやすくなります。

高額な中古ドメインの特徴としては、他サイトのページ、あるいは他のドメインからの被リンク数が多いことがあげられます。

SEOで高評価を受ける内容として「被リンク数の多さ」があげられますが、被リンク数が多いということは、そのドメインは多くの人々に閲覧されていることにつながるため、検索エンジンは被リンク数の多いサイトを最適なサイトとして判断することがあるのです。

良質な被リンク数が高いほど中古ドメインの価格は高くなる傾向がみられますが、SEO対策として適しているからこそ、高値での販売が行われています。

人気の中古ドメインほどインデックスされる傾向

中古ドメインの特徴として、人気が高いほど検索エンジンにインデックスされる傾向があります。

インデックスについて簡単に説明すると、検索エンジンがサイトのページの内容を収集して記憶することを指します。

人気が高くアクセス数が高いドメインほど、サイト内のページの更新頻度が高い傾向にあるため、検索エンジンはサイト内のページを頻繁にインデックスをするようになるのです。

人気の高い中古ドメインを使ってサイト運営を行っている場合、そのドメインが中古であったとしても、検索エンジンとしてはこれまでのルールに基づいて、インデックスを頻繁に行うようになります。

もし、サイトの立ち上げで新規ドメインを利用すると、コンテンツのボリュームが少ないと判断されることも関係して、検索エンジンはそのドメインのインデックスをなかなか行わない傾向にあります。

その点、中古ドメインを適切に活用すれば、検索エンジンから注目されやすい状況となるため、SEOの最適化が期待できるのです。

中古ドメインを利用する場合に気をつけたいことは?

checkの文字とチェックマーク

中古ドメインを利用することでさまざまなメリットが期待できますが、中古ドメインを利用することがデメリットにつながってしまう場合があります。

中古ドメインを利用するなら、気をつけたいことについてもあらかじめ把握しておきましょう。

ドメインがインデックスされない場合がある

中古ドメインのデメリットとしてあげられることは、インデックスされない可能性がある点です。

その理由としては、中古ドメインが過去に検索エンジンからペナルティを受けた可能性が考えられます。

ドメインのインデックスが行われていれば、他のページと比較されることになるため、検索順位が決まることになります。

しかし、ドメインがインデックスされない場合は、他のサイトとの比較すらできない状態にあるため、検索の順位がつかない状態となってしまうのです。

手動ペナルティを受けている可能性がある

インデックスされない中古ドメインを使用するとSEO対策の面で不利になってしまいますが、それ以上に気をつけたい中古ドメインとしては「手動ペナルティ」を受けてしまったものがあげられます。

手動ペナルティとは、検索エンジン側がサイトの運営が悪質であると判断した場合に、サイト運営者に対してペナルティを与えることです。

ペナルティは自動的に判断される場合もありますが、特に悪質なサイトについては、検索エンジンの担当者自らが判断してペナルティを与えます。

そのため「手動ペナルティ」と呼ばれています。

悪質なサイト運営の一つに「過剰なSEO対策」があげられます。

例えば、ユーザーが見えない場所に隠しリンクや隠しテキストを含めたり、SEO効果を高めるためのタグを含めたりすることがあげられます。

手動ペナルティを受けてしまった場合、サイトを修正した上で再審査を受けなければなりませんが、再審査が通ったとしても、検索順位が元に戻るまでには長い時間がかかってしまいます。

そのため、手動ペナルティを受けた中古ドメインを使ってしまうと、検索結果が思うように上昇しないことが多いため、SEO対策の観点からみた場合に不利となってしまうのです。

必ずしもSEO対策が万全になるとは限らない

また、中古ドメインを入手したとしても、SEO対策が万全になるとは限らない点にも注意が必要です。

その理由としては、検索エンジンがドメインを高評価する基準は常に見直されていることがあげられます。

本来、検索エンジンで上位表示されるサイトは、多くのユーザーに支持されているサイトであるべきです。

しかし、多くのサイト運営者がSEO対策として有効な手法を取り入れた結果、SEO対策が入念に行われているサイトほど上位表示されることがあり、ユーザーにとって支持されているサイトが上位に表示されない現象がみられるようになりました。

検索エンジン側からみれば、中古ドメインを取得するだけで上位表示されるということは、他のサイト運営者に対して不公平な状況を作り出していることにもなりかねません。

このような状況を改善するため、検索エンジン側は上位表示するサイトの条件を定期的に見直し、SEOの最適化を図っています。

そのため、単純に中古ドメインを入手しただけでSEOの最適化が図られるとは限らないのです。

SEO対策は中古ドメインの入手だけに限らず、さまざまな対策を定期的に実施し続けることで、ようやくその成果が出るということを肝に銘じてサイト運営を行いましょう。

好きなドメイン名を選べない

そのほか、中古ドメインのデメリットとしてあげられることは、好きなドメイン名を選べない点です。

中古ドメインはすでにドメイン名が決まっているため、そのドメイン名を使わなければなりません。

「SEO対策をメインで行いたいので、ドメイン名はどんなものでもかまわない」という考えであれば中古ドメインでも差し支えありません。

しかし、「知名度アップを考え、サイト名と連動したドメイン名にしたい」という考えを持っているのであれば、中古ドメインの利用は難しいといえるでしょう。

その場合は新規ドメインを取得して、SEO対策に時間がかかるのはやむを得ないことと割り切ることも必要となります。

中古ドメインを適切に入手するには?

中古ドメインについて理解したら、中古ドメインの入手方法も知っておきたいところです。

中古ドメインは新規ドメインよりも価格が高いことから、できる限り安く入手したいと思いがちですが、中にはSEO効果が期待しにくいドメインもあるため、中古ドメインを販売する業者から購入することが無難といえます。

中古ドメインは業者からの購入がおすすめ

中古ドメインを入手する場合におすすめの方法は、中古ドメインの業者から購入することです。

中古ドメインは、自分で検索して探し出すことも可能となっています。しかも、自分で探し出せば安く入手できる点もメリットとなります。

しかし、中古ドメインの中にはSEO対策に適しているものだけでなく、SEO対策に適さないものも含まれており、最適な中古ドメインを探し出すためには、ドメインを査定する知識が求められます。

それに加え、中古ドメインの数は非常に多いため、最適なドメインを探し出すだけでも時間がかかってしまいます。

中古ドメインを探し出すための知識が少なく、また、時間に余裕がないのであれば、多少は割高に感じても、中古ドメインを販売する業者から購入することが最適です。

まとめ

中古ドメインは、良質なものを選ぶことで一定のSEO効果が期待できますが、中古ドメインを取得するだけでSEO対策が万全になるとは限らないことを念頭におく必要があります。

SEO対策は、一つの対策方法だけでPV数が上昇することは難しく、複数の対策を組み合わせることによって、ようやくその効果が期待できるためです。

SEOは、ユーザーに適切なサイトを紹介するものであることを踏まえれば、中古ドメインを取得しただけでSEO対策をほとんど行わないよりも、ユーザー目線でサイトを作り上げることの方がユーザーにとって有益といえるのではないでしょうか。

(画像は写真ACより)

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