4つのパソコン画面に警告やアラート

アフィリエイターが登録している数々のASPは、それぞれ規約を定めています。今回は、ASPが禁止している行為を5つ厳選して紹介すると共に、規約違反の場合に科されるペナルティを解説します。

各ASPで定められた規約

アフィリエイトブログを運営する人なら誰もが利用しているはずのASP。

ASPとはAffiliate Service Providerという英語の略で、直訳するとアフィリエイトサービス供給者という意味になります。

つまり、ASPは広告主とアフィリエイターの仲介者という位置づけです。

広告主となる企業はASPを仲介してアフィリエイターが運営するブログで広告を掲載してもらい、ブログの広告がクリックされたり、商品が購入されたりするなどの予め設定された成果条件を満たした場合に成果報酬が支払われる仕組みです。

ASPは幾つもあり、多くのアフィリエイターは複数のASPを利用しています。

各ASPでは特徴があり、得意とするジャンルも異なりますし、振り込み最低金額や手数料、審査の有無等も違うので、複数のASPを使い分けている人が多いです。

各ASPには利用規約が定められており、ほとんどのASPで共通する規約もあれば、異なる規約もあります。

利用規約は長く、難解な単語が並んでいるため読むのが煩わしくなって読んでいない人もいるかもしれませんが、利用規約を読んでいないことによって禁止されている行為をしてしまった場合、ペナルティの対象となる可能性があります。

ASPでは利用開始前の段階から利用資格について規約に定められている場合があります。

例えば、18歳以上であることや反社会的勢力等の構成員ではないこと、強制退会させられたことがない等があり、利用前の段階で各ASPの利用資格があるかどうかを確認することから始めましょう。

ASPが禁止している行為5選

✖マークを持った女性

 

ASPで禁止されている事項は多岐にわたります。

ASPによっても禁止している行為が異なる場合もありますが、ここではどのASPでも共通して禁止されている行為をご紹介します。

尚、ここで紹介する禁止行為は一部であり、必ずアフィリエイト開始前に各ASPの規約に目を通して下さい

各ASPの規約は一見厳しそうだと感じられるかもしれませんが、違反に対する意識を高く持ち、常識を持って運営していれば問題ない場合がほとんどです。

自己クリック

ASPにはオープン型ASPやモバイル型特化ASP等の種類がありますが、自己クリックはクリック課金型ASPを利用する人に該当する禁止事項です。

クリック課金型ASPとは、ブログ上に表示される画像バナーやテキスト広告をクリックしてリンク先のページに飛ぶことで報酬が発生する仕組みのASPです。

クリック課金型ASPでも各ASPでクリック報酬率が異なる等の特徴があります。つまり、クリックしてもらえた分報酬が上がります。

ASPの規約を読んでいない人であったら、自分でクリックしたらクリックした分が報酬として受け取れる楽なお金儲けの方法だと考えるかもしれません。

しかし、ASPでは自己クリックは禁止しています。

また、自己クリックだけでなく、家族や友人、クリック代行サービス等の第三者にクリックを依頼することも禁止されているので注意が必要です。

第三者にクリックを依頼することについてASPにはわからないと思う人もいるかもしれませんが、閲覧数に対してクリック数が異常に多いのも不審ですし、同一人物が何回もクリックするのは不自然であるため全てASPに筒抜け状態です。

ただ、自分でうっかりクリックをしてしまったという場合は問題ありません。

自己クリックと似たサービスで、オープン型ASP等には自己アフィリエイトがあります。

自己アフィリエイトが可能なASPがある一方、禁止しているASPもあるので確認が必要です。

禁止されているASPでは自分で商品やサービスの申し込みをして報酬を得るような不正はしないようにしましょう。

誇大広告

各ASPではアフィリエイトブログにおける誇大広告も禁止しています。

アフィリエイトブログにおける誇大広告は近年問題視され、消費者庁も対策に乗り出しています。今後、ブログを作成する際には表現に注意して誇大広告に該当しないか意識する必要があります。

アフィリエイトブログにおいてはセールスライティングのスキルも大切ではありますが、表現の仕方が適切でないと規約違反になってしまいます。

例えば、ブログで紹介したい商品について、100%や絶対、必ず、日本一、第1位等の表現を使うことは誇大広告だと判断される可能性があります。

これらの表現は閲覧者の心を揺さぶるには良い表現ですが、商品に対して誤解を与えてしまうかもしれません。また、その表現を使うためには根拠も乏しいので適当な表現ではないといえます。

根拠に関していえば、商品を紹介する際に多く用いられるランキングの手法も根拠がない場合は規約違反になる可能性が高いです。

根拠があるならばその根拠を明示するべきですし、独自のランキングならばその旨を明示しなければなりません。

誇大表現は虚偽表示にもつながりかねません。実際に使ってもいない商品をまるで使ったかのように装い、その感想を書き込むことは虚偽表示に該当する可能性があります。

大体の場合、商品を購入してもらうには良い体験談が参考にされる場合が多く、虚偽表示をしているアフィリエイトブログの中には他のサイトから商品に対する良い体験談を抜粋して表示している悪質なケースもあります。

誹謗中傷

アフィリエイトブログに関わらず誹謗中傷は許される行為ではありません。

誹謗中傷はいけない行為だということはマナーとしても携えておきたいことですが、特に匿名性の高いインターネット上では残念ながら誹謗中傷の被害が絶えません。

アフィリエイトにおいても誹謗中傷は当然禁止行為であり、各ASPでも規約に定めています。

アフィリエイトブログにおいて誹謗中傷をするケースには、同類のアフィリエイトブログを運営しているサイトで紹介されている商品に対してであったり、サイト運営者に対するものであったりします。

特に、商品批判をした場合、その商品の販売業者や関連会社に影響が出ることが懸念されます。

風評被害によって商品の売り上げが落ちたり、企業自体の社会的信頼性を失墜してしまったりする恐れがあります。

また、トレンドアフィリエイトブログのように芸能人等の著名人について書いた記事が多く存在しますが、悪気はなかったとしても誹謗中傷になってしまっているケースもあります。

もし芸能事務所や関連先から対処の連絡が来た際には、記事内容の訂正や削除等、早急に対応する必要があります。

誹謗中傷は名誉棄損や侮辱罪等で法的に訴えられる可能性もあるので軽く考えてはいけません。

記事を作成する際には、その記事が公開されることによって傷ついたり、悪影響が出たりする人や会社がないかどうかをよく考え、自分の発信する情報に責任を持つことが大切です。

法律違反や権利の侵害

ブログを作成するにあたって、様々な法律や権利が関わってきます。ASPでは、法律違反や権利の侵害をしないように規定しています。

アフィリエイトブログが関わる法律や権利の例としては、薬事法景品表示法著作権商標権肖像権等があります。

薬事法に該当するような商品を扱うアフィリエイトブログは薬事法を遵守する必要があり、ある一定の範囲内での表現や表示が求められる等厳しくなっています。

景品表示法は誇大広告や虚偽と共通する部分がありますが、適切でない表示で消費者を引き寄せることを規制したり、過大な景品類の提供防止を目的に景品類の最高額を制限したりする等を定めた法律です。

例えば会社名やロゴ、商品名等を無断で使用してアフィリエイトをすることは商標権の侵害になります。

著作権フリーの画像や要件を満たした上で引用する等、権利を侵害しない方法でアフィリエイトブログを運営する必要があります。

スパム行為

アフィリエイトブログを運営するような人はもちろん、インターネットを利用する人なら幾度かスパムという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

具体的な意味を知らなくてもスパム被害に関連するニュース等もあり、スパムという言葉を聞いて良いイメージを抱く人はほとんどいないでしょう。

スパムとはインターネット上での迷惑行為全般を指します。以前は迷惑メールが多く、不必要な広告や見知らぬサイトへの勧誘が行われていました。

近年はSNSが普及してSNSスパムも見られています。

アフィリエイトブログを運営する人の中にも、利益を出すために受信者に承諾を得ることなく大量の広告配信を行ったり、コメントスパムやトラックバックスパムのように著名なブログから自分のブログに読者を呼び込んだりすることを考える人がいます。

しかし、現在ではASP各社においてスパム行為は禁止されています。

アフィリエイトブログを運営するからには収益を出したいでしょうが、ルール違反をしない方法で収益を出せるように努力することが大切です。

まとめ

ASPが定める規約に違反してアフィリエイトブログを運営していた場合、自分が損をするだけではありません。

多くの人がアフィリエイトブログを運営し、ASPの登録者数も相当な数なので、少々の違反は見つからないと軽く考える人もいるかもしれません。

しかし、違反はアフィリエイトブログを閲覧した人や広告主にまで迷惑をかけ、被害を及ぼしてしまう可能性があります。

もしも意図せずに規約に違反している場合、ASPが発見し次第修正すべき箇所を連絡してくれるので、きちんと対応しましょう。

違反事項が修正されなかったり、繰り返されたりした場合は何かしらのペナルティが科される可能性があるので、疑問点があればそのままにするのではなく、ASPに問い合わせて解決した上でアフィリエイトをすることで堂々とブログを運営しましょう。

簡単に始められるアフィリエイトブログですが、ASPの規約を頭に入れ、ルールを守りながらアフィリエイトブログを運営することがトラブルの回避にもつながります。

(画像は写真ACPixabayより)

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