
SEOにおいて、メタディスクリプションは検索順位を左右する重要な要素の1つです。しかし、正しい書き方や効果について知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、メタディスクリプションの概要やメリット、また正しい書き方について説明します。
目次
メタディスクリプションとは
メタディスクリプション(meta description)とはHTMLのheadタグ内に書き込むページの概要です。同じ意味でスニペットともいわれます。
わかりやすくいうと、タイトルを補足しつつウェブページの内容を要約し簡潔に説明した文章のことです。
Googleなどの検索エンジンの検索結果でタイトルの下に表示されています。
基本的に、ブログ記事はタイトル・メタディスクリプション・本文の3つで構成されています。
検索エンジンからのオーガニック流入を増やしたい場合、タイトルとメタディスクリプションが特に重要です。
なぜなら、たとえ本文の内容がよくても検索結果に本文は表示されず、タイトルとメタディスクリプションのみ表示されるからです。
検索結果からユーザーに与えられる情報はタイトルとメタディスクリプションだけです。SEO対策として記事の内容はもちろん大切ですが、まずはクリックしてサイトのページに訪れてもらわなければなりません。
オーガニック流入を増やしたい場合、ユーザーが「記事を読んでみたくなるタイトルとメタディスクリプション」を設定することが必要です。
文字数は120文字前後がよい
メタディスクリプションに設定する文字数は、PC版では120字程度が適しているといわれています。
このように、省略されずに表示される文字数はPC版で120字程度です。この限られた文字数の中でキーワードを組み込み、簡潔な文章にすることが好ましいでしょう。
なお、モバイル版では70字程度が省略されずに表示される文字数となっています。
メタディスクリプションのSEO効果
メタディスクリプション自体は検索順位に直接影響を与えないので、SEOには関係がないのはないかと言われています。その理由は主に2つあります。
理由1.検索順位を上げることがSEOの一番の目的なので、順位に直接影響しないメタディスクリプションは重要視されない。
理由2.検索エンジンのクローラーが検索されたキーワードを記事の本文から読み取り、関連性が強い文章を抜き出して自動でメタディスクリプションとして表示してくれる。
これらが、メタディスクリプションがSEO対策で重要視されない理由です。
しかし、自動的に読み取られた部分と自分がアピールしたい部分が必ずしも同じとは限りません。
「キーワードを多く含む文章」と「キーワードを含め記事全体を要約した120文字」ではユーザーに与える印象は大きく変わります。
ユーザーは、たくさんの記事の中からどれをクリックするか決めるとき、タイトルよりもメタディスクリプションを読んでいる時間が長いこともわかっています。
魅力的なメタディスクリプションは、ユーザーに対して大きなアピールになり、SEO効果を発揮します。
いかに「この記事を読んでみたい」とユーザーを引き付けるメタディスクリプションにするかが、クリック率を増やす鍵を握っています。
ユーザーの心をつかむ文章を設定することでクリック率が増加し、結果的にSEOの効果が高まるのです。
メタディスクリプションの注意点
メタディスクリプションを書く際には特に2つの点に注意して正しい設定をしましょう。
ページ内容を自然な文章で紹介する
何千文字にも及ぶ記事の内容を、キーワードを含めながら120文字で表現するのは難しいことです。しかし、不自然な文章にならないよう、ページのキーワードを詰め込みすぎないといった注意が必要です。
本文もメタディスクリプションも、キーワードを羅列しただけの文章は検索エンジンにもユーザーにも嫌がられます。
タイトルに入りきらなかった記事の要点を補足しつつ、適度にキーワードを組み込んだ自然な文章になるように意識して書きましょう。
全ページに同一のメタディスクリプションを設定しない
WordPressなどには、同じ文章のメタディスクリプションをすべてのページに設定する機能があります。
しかし、特化ブログや同じカテゴリーにこの機能を使うと、SEOの面で評価を下げてしまうことに繋がるでしょう。
ひとつまたひとつと新しい記事が増えるたびに、メタディスクリプションとして同じ文章が増えていきます。たとえ自分のサイト内であっても、重複するコンテンツが存在することは、SEO的にも好ましくありません。
また、サイトやカテゴリーに同一のメタディスクリプションを設定するとなると、必然的にその内容は浅くなってしまいます。これでは、記事固有の情報をユーザーにうまく伝えられません。
検索結果でメタディスクリプションを重視する検索ユーザーは、より詳しい情報を得たいと思っています。そのため、メタディスクリプションはすべてのページに異なる文章を設定することが望ましいでしょう。
メタディスクリプションの設定方法
メタディスクリプションの設定方法は主に2通りあります。1つはHTMLに直接書き込む方法、もう1つはWordPressのプラグインで設定する方法です。それぞれの方法を詳しく解説します。
HTMLに直接設定する方法
HTMLとは、ページを構成しているコードの集まりのことを指します。
メタディスクリプションを書き込むのは<head>タグの中なのですが、この<>カッコで囲まれたものをソースコードといいます。HTMLの中の<head>タグのすぐ下に、「メタディスクリプションを設定します。内容はこの文章です。」というコードを書き込みます。
ソースコードには英字と記号のみを使い、すべて半角小文字で書き込みます。メタディスクリプションに設定する文章は、制限なく入力できます。書き込む位置とスペルミスに注意してください。
WordPressのプラグインで設定する方法
WordPressのプラグイン「All in One SEO Pack」を使えばメタディスクリプションを簡単に設定できます。このプラグインはWordPressのダッシュボードから無料でダウンロードできます。
プラグインを有効化したらいつものように新規投稿画面を開きます。するとエディタの下に「All in One SEO Pack」の項目が出るので、ここから設定できます。
青矢印の部分が記事のタイトル、すぐ下の赤矢印の説明という項目がメタディスクリプションです。枠の中に入力した文字は「スニペットのプレビュー」の欄と連動しています。
入力した文字数がカウントされ、実際に検索結果でどのように表示されるのか事前に確認できます。
(画像10-4 出典元:WordPress.com https://ja.wordpress.com/)
通常、設定したメタディスクリプションがどう表示されているかは、記事を投稿した後、検索エンジンにページのURLを入力して確認するという少し面倒な方法になります。
しかし「All in One SEO Pack」を使えば投稿前にメタディスクリプションのプレビューをチェックできるのでとても効率的です。
投稿した後にメタディスクリプションやタイトルを書き直すのはSEOの観点からも控えるべきだとされています。
このプラグインを使えばSEOの効果を妨げず、書き直す手間も省けます。また、どのページでも個別に設定ができるのも便利な点です。
まとめ
1記事ごとにキーワードを含めながら本文を要約するのは、難しく手間もかかります。ブログを始めたばかりの人にとってはなおさらでしょう。
しかし、せっかく書き上げた渾身の記事も、クリックされなければ読まれることなく埋もれてしまいます。
メタディスクリプションはたった120文字ですが、されどこの120文字をユーザーはしっかり読んでいます。
たくさんある記事の中から自分のページをクリックしてもらうには、いかに簡潔でユーザーを引き付ける文章をメタディスクリプションに書くかが重要です。
最適化したメタディスクリプションでSEOを強化し、集客率アップに繋げましょう。
