色々なユーザー属性の画像

アフィリエイトなどのWebサイト運営では、ユーザーの属性に合わせて最適なコンテンツを最適なタイミングで配信することが重要です。

本記事では、ユーザー属性を知る重要性やメリット、Googleアナリティクスを使用したユーザー属性の確認方法について、詳しく解説します。

Googleアナリティクスにおけるユーザー属性とは

Googleアナリティクスは、アクセス数を伸ばすためにサイトの現状を把握し、今後の改善方針を立てるのに大変役立つ解析ツールです。

アナリティクスでは日々のアクセス数を把握できます。また、単なるアクセス数だけでなく、各ページの閲覧数やユーザーの滞在時間、どこからどのような人がどのようにやってきたのか、などを詳細に把握することができます。

様々な情報を得ることができますが、ここでは特に「ユーザー属性」に着目して解説していきます。ユーザー属性とは、サイトに流入してきたユーザーの地域属性、年齢・性別、興味関心などのことです。

自分の運営するサイトに、「どこの地域から来ているのか」「何歳の人が多くやってきているのか」「男女比はどれほどなのか」「どんなことに関心が強い人が多くやってきているのか」などを確認できます。

しかも、性別や年齢を組み合わせて表示させることで、年代層別の男女比といった、さらに詳しい情報も把握できます。

ユーザー属性の情報はデバイスのCookieを元にしています。そのため、そのデバイスの所有者とは別の人がアクセスしている可能性もあります。

また、過去に特定のジャンルのサイトを多く見ていたからといって本当にそのジャンルへの関心が強いとも限りません。このように、アクセス数と比べると精度がやや落ちるため、利用する際は100%信用せず大きな傾向として把握する注意が必要です。

ユーザー属性のマーケティング分析上のメリット

ユーザー属性を使った分析をすることで、マーケティング上どのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。

サイトのUIを最適化できる

どんな人が多くやってきているのか、これが分かればUI(ユーザー・インターフェイス)の最適化に役立てられます。この場合のUIとは、ユーザーとWebサイトの接点である画面表示や操作などです。

UIの最適化とは、ユーザーに合わせたサイト設計を行って見やすい画面にしたり、操作性をより良くしたりすることを意味します。表示される画像が快適に見られること、フォントや各種ボタンの見やすさおよび操作のしやすさなどはすべてUIとして考えます。

UIにはある程度のセオリーがあります。例えば、極端に小さなボタンや文字などは、どんな人に対しても最適化ができているとはいえません。そのため、一定範囲内で調整する必要があります。

どのような人が多くそのサイトに訪れているのかがわからなければ、最適化には試行錯誤が求められ、時間もかかるでしょう。しかし、ユーザー属性があらかじめ把握できていれば、効率的に最適化レベルのクオリティを高めることができます。

サイト訪問者に高齢者の割合が多いのであれば、若者向けのUIだと最適化されているとはいえません。また、女性の割合が多いのであれば、女性が好むデザインにすることも必要です。

しかし、自分の運営するサイトのターゲット層との差異も考慮しなければなりません。例えば、若年層をターゲットとしているのに高齢層が多いからといって、高齢者に向けたUIにしてもそのサイトの目的を満たしているとはいえません。

この場合は、そもそも若年層への最適化ができていないことが問題であるため、若年層のアクセス数が増えるような施策が必要です。得られた情報から具体的にどのような施策を取るのかは、運営者の裁量です。データを上手く活用する技量が求められるでしょう。

サイトのコンテンツを最適化できる

Webサイトのユーザー属性を知るメリットは、UIのみならず、サイトで配信している情報の内容自体を見直すためにも活用できる、という点が挙げられます。

Googleアナリティクスでは、ユーザー属性情報の一種である「インタレスト」(興味・関心)を分析できます。インタレストは、ユーザーの興味関心分野である「アフィニティカテゴリ」、「購買意欲の強いセグメント」「その他」の3種類から成り立っています。

「アフィニティカテゴリ」は、例えば「旅行好き」、「料理好き」、「ファッション好き」などがわかります。他にも政治、スポーツ、エンターテイメントなど、小分類も含めると100種類以上に分類されています。

「購買意欲の強いセグメント」は、特定の商品やサービスへの強い購買意欲があるとされるセグメントです。これによって、どのような購買意欲を持ったユーザーがサイトを閲覧しているかがわかります。

例えば、「旅行好き」であれば、「ニューヨークへの旅行」「東南アジアへの旅行」など、さらに具体的な地域も表示してくれます。「女性用アパレル」であれば「アウター」「スポーツウェア」「礼服」など細かく分類されます。特に購買意欲の強いセグメント情報は、サイトの収益化に直結するため重要です。

「他のカテゴリ」では、アフィニティカテゴリをより具体的に示してくれます。例えば、「グルメ」という非常に幅の広いカテゴリを細分化し、どの地域の料理なのかも把握できるようになります。性別や年齢のカテゴリと掛け合わせることで、さらに複雑な分析も可能です。

Googleアナリティクスでユーザー属性の有効化

Googleアナリティクスを利用しているだけではユーザー属性を自動的に取得できません。ユーザー属性の分析を始めるには、新たに「有効化」する必要があります。まだ設定していないという方はすぐに試してみると良いでしょう。手順は以下の通りです。

1.「管理」>「プロパティ設定」をクリック
2.「ユーザーの分布レポートとインタレストカテゴリレポートの有効化」をオンにする
3.「ユーザー属性>概要」にてレポートを有効化

ユーザー属性レポート

(出典元:AIアナリストブログ)

完了画面が表示されれば正常に終了しています。有効化した時点からデータが収集されますが、実際に最初のレポートを確認するには24時間程度待つ必要があります。

Googleアナリティクスでユーザー属性を確認する方法

有効化が完了しデータの収集ができるようになれば、以下で紹介する方法に従いユーザー属性を確認してみましょう。ただし、この情報はあくまで傾向を把握するのに役立つものです。1日分しか収集されていない場合や、アクセス数が少ない場合にはその精度も低いものと考えなくてはなりません。

ユーザー分布

「ユーザー属性」>「概要」をクリックすれば、一定期間内における年齢別および性別のセッション数やその割合を見ることができます。期間は自由に設定ができますので、1年前と比べてどのように変化したのかも把握できます。

Googleアナリティクス画面

(出典元:Googleアナリティクス

「ユーザー属性」>「年齢」をクリックすれば「18-24歳」、「25-34歳」、「35-44歳」、「45-54歳」、「55-64歳」、「65歳以上」の6つの年齢層別のセッション数推移も確認できます。各年齢層をクリックすることで当該年齢層におけるユーザーの性別割合も確認できます。

Googleアナリティクス画面

(出典元:Googleアナリティクス

インタレスト

インタレストでは「アフィニティカテゴリ」「購買意欲の高いセグメント」「他のカテゴリ」の3種を確認できます。「アフィニティカテゴリ」はユーザーの好みのコンテンツ、「購買意欲の高いセグメント」ではコンバージョン確度の高いユーザーのコンテンツカテゴリが表示されます。

Googleアナリティクス画面

(出典元:Googleアナリティクス

まとめ

Googleアナリティクスを活用し、ユーザー分布・インタレストなどを細かく分析することで、よりユーザーの属性にマッチしたサイトに改善できます。収益化をさらに拡大するためには、ユーザー属性に最適化した優良なコンテンツを投下するよう努めましょう。

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