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Webサイトでよく聞くCookie(クッキー)には「ファーストパーティクッキー」と「サードパーティクッキー」の2種類があります。Webサイトの分析にどう関わるのか気になる方のために、ファーストパーティクッキーの概念やGoogleアナリティクスでのCookieの活用方法について詳しく解説します。

Cookie(クッキー)とは

Cookie(クッキー)とは、ユーザーがアクセスした日時や回数、行動履歴などさまざまな情報を保持しておくためのファイルを指します。CookieはWebサイトのドメインごとに発行され、スマートフォンやPCなど端末ごとのブラウザに情報が一定期間保存されます。保存情報は次回以降のアクセス時に利用され、スムーズなブラウジングが実現します。

ショッピングサイトで買い物かごやお気に入りに追加した商品の情報が残っていたり、TwitterやFacebookなどSNSにログインするときのIDやパスワード入力が不要であったりするのも、Cookieにより情報が保持されているからです。

また、Cookieに保存された閲覧履歴やクリック履歴からユーザーが興味のある話題などをリサーチし、リターゲティング広告の配信にも役立てられています。

Cookieの種類

Cookieにはファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーの2種類があります。それぞれの概要と役割、違いについて解説します。

ファーストパーティクッキー

ファーストパーティクッキーとは、アクセスしたWebサイトのドメインから直接発行されたCookieのことです。

ユーザーが閲覧しているWebサイトのURLがCookieのドメインと同じであれば、ファーストパーティクッキーと呼ばれます。ファーストパーティクッキーは異なる端末やブラウザ間でのトラッキングはできませんが、ユーザーからブロックされることが少なく、精度の高いトラッキングが可能です。

サードパーティクッキー

サードパーティクッキーとは、アクセスしたWebサイトとは異なるドメインが発行したCookieのことです。

複数のWebサイト間を横断してCookieを付与できるので、リターゲティング広告には欠かせません。しかし、プライバシー保護の観点から、ITP(*1)によるブロックやGDPR(一般データ保護規則)(*2)といった法令などにより、保持される情報には制限があります。

(*1)ユーザーのプライバシー保護を目的とした、AppleのWebブラウザ「Safari」に搭載されたトラッキング防止機能。

(*2)欧州連合(EU)域内の個人データ保護を規定する法で、個人データやプライバシーの保護に関して欧州連合(EU)データ保護指令より厳格に規定されている。(参照元:GDPR

Googleアナリティクスで設定されるCookie

アフィリエイトを始めたばかりでWebの仕組みがわかないという方も、GoogleアナリティクスとCookieの関係性や仕組みについて知っておくと、今後のサイト運営のヒントになり、さらなる集客や収益アップに役立つでしょう。

Googleアナリティクスの解析に利用されるCookieの種類と役割について解説します。

Googleアナリティクスは分析にファーストパーティクッキーを利用

Googleアナリティクスのアクセス解析にはファーストパーティクッキーが利用されています。解析に必要な情報を収集するためにのみCookieを使用し、収集するのはファーストパーティクッキーのみです。

Googleアナリティクス

(画像8-1 出典元:Google Developers

訪問者を特定する ビジターID Cookie _utma

「_utma」は訪問者を特定するためのCookieです。

ビジターID、ドメイン名、初回・前回・今回アクセスした日時、アクセス回数などの情報を収集します。設定または更新から2年間有効で、その間に再度訪れた場合、1人のユーザーとしてカウントされるのが特徴です。

ビジターID Cookie「_utma」は、リピーターの数や頻度を把握できます。自分のサイトにどのくらい興味をもってくれているのかを知れるので、サイトの更新頻度やコンテンツの価値を検討するのに役立ちます。また、リピーターの存在を把握することでサイト運営のモチベーションアップにもつながります。

セッションを把握するセッションID Cookie _utmb

セッションを識別するためのCookieは2つあります。

「_utmb」はサイトにアクセスした日時やページ移動などセッション全体の情報を収集します。

ドメイン名、ページビュー数、ページを更新した日時を測定し、30分以上リクエストがないとセッションが終了したとみなされて情報が削除されます。

セッションID Cookie 「_utmb」は、ユーザーがサイトにどの程度興味を示しているかがわかります。複数のページビューがあったり、頻繁なリクエストがされていたりすれば、はじめに訪れたページ以外にも興味を示しており、サイト内を行き来していることがわかります。

「_utmc」はセッションの終了を測定します。ブラウザを閉じるとセッションが終了したと認識する機能でしたが、現在は「_utmb」がその役割を担っているため利用されることも少なくなりました。

参照元を計測する キャンペーン Cookie _utmz

「_utmz」は参照元(流入元)を計測するCookieです。

ドメイン名、アクセスした日時や回数、リファラー以外から訪れた回数など、参照元に関する情報を収集します。セッションの有効期限は6ヶ月で、その期間内に再び訪れたユーザーを紐づけて測定します。

キャンペーン Cookie 「_utmz」での参照元は、ユーザーがサイトページに訪れるまでに経由したページのことを指し、Referral(リファラー)に分類されます。検索エンジンにキーワードを入力して直接訪れた場合はOrganic Search(オーガニックサーチ)、TwitterやFacebookなどSNSから訪れた場合はSocial(ソーシャル)に自動分類されます。

どの流入元からサイトにたどり着いたのかが分かるため、どの参照元が強いのか、集客アップのために宣伝に力を入れるべきなのはどこかなど参考にするとよいでしょう。

GoogleアナリティクスがCookie(クッキー)を発行する流れ

GoogleアナリティクスのCookieは、初めてサイトにアクセスする時と2回目以降のアクセス時に発行する、2種類の付与パターンがあります。

初めてアクセスする場合は、対象サーバーのCookieを持っていません。Webサーバーからブラウザにページ情報(html)を返したあと、クライアントPCからCookieが発行されます。

2回目以降のアクセス時はCookieを持った状態なので、サイトのトップページに訪れた際にCookieが送信されます。Googleアナリティクスではなく、ユーザーがアクセスしたWebサイト(発行元ドメイン)がオーナーとなり、情報を正確にトラッキングします。

まとめ

Cookieをはじめとして、Googleアナリティクスの分析の仕組みを理解すれば、Webサイトの改善が進み、さらなる集客に活かせるでしょう。Googleアナリティクスのデータを活用すれば、アフィリエイトサイトの収益アップにも有効です。

とはいえ、話題性の高いコンテンツを常に収集しサイトに反映させるのは、初心者の方には難しく手間もかかるものです。

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