
サイトのドメイン強化には「相互リンク」がうってつけとよく聞きますが、相互リンクがなぜ効果的なのか、また相互リンクにペナルティリスクがあると聞くけれどこれは本当なのか、疑問に思う方は多いと思います。
そこで本記事では、相互リンクの概要と効果、また相互リンクが抱えるペナルティリスクについて詳しく説明します。
相互リンクとは
相互リンクは、ドメインの異なる別のサイトの間で、互いにリンクを渡し合うことです。内容の関連度が高いサイト同士で、リンクを結ぶことは、ユーザーの利便性を上げます。
つまり、質の高い相互リンクと言えるでしょう。
相互リンクのメリットや効果
相互リンクは、親和性の高いサイトの間で、ターゲットにマッチしたユーザーを互いに行き来させることを目的としています。それによって、次のような多大なメリットをもたらします。
Webサイトのドメイン評価を高められる
Googleは、ページランクという指標を使っています。他サイトに貼られた、自サイトへのリンク(つまり被リンク)を評価し、0~10にランク付けする方法です。
ランクが高いほど、サイトドメイン評価は高くなり、検索上位に出現しやすくなります。
ランクは被リンク数のみでは決まりません。被リンクの多さが評価に直結した時代もありましたが、現在は、被リンクの質までが審査対象です。
親和性の低いサイトとのリンクは、ユーザーの利便性を妨げるものとみなされ、ページランクが上がらないどころか、下がることすらあります。また、相互リンクが不自然すぎても、評価が下がる原因となります。
逆に、共通のコンテンツ同士で結ばれ、ユーザーの利便性に結びつくとみなされれば、そのリンクは高評価になります。数稼ぎでない相互リンクは、ページランク向上に大きな効果を発揮するのです。
外部サイトからの流入獲得が期待できる
親和性の高いサイト同士の相互リンクは、双方の回遊性を高め、お互いのアクセス数アップにつながります。
もちろん、自サイトから他サイトへのリンク設定にも気を配りましょう。
外部サイトへのきちんとしたリンクを、わかりやすく配置することがポイントです。
有益な他サイトへしっかり誘導し、ユーザーの利便性に応えていれば、自サイトのランクも上がり、検索上位に載り、そして自然と被リンク数とアクセス数の増大に繋がります。
このように相互リンクは、他サイトからユーザーを活発に呼び込むためのとても効果的な手段です。
相互リンクの注意点
ここまでは、相互リンクのメリットを書きましたが、もちろんデメリットも多く存在します。さまざまなリスクやデメリットをおさえておきましょう。
ペナルティリスクがある
まず、悪質なリンクを貼ったサイトはペナルティを受け、検索から除外されることすらあり得ます。
過去には、コンテンツの内容に関係なく相互リンクを募集するサイトが数多く存在していました。こうしたリンクは、今や価値がありません。今日では、質の良いコンテンツを提供できるリンクを、厳選して貼ることが大切です。
リンク獲得元のサイト評価が低いとマイナス評価になる
低評価のサイトにリンクが載ると、自サイトの評価も下がってしまいます。リンクを申請する際は、相手がどんなサイトか、しっかり見極めましょう。異様に多くのリンクが貼ってあるサイトは避けるべきです。
特に気を付けたいのは、相互リンクを一挙に自動生成するサイトです。こうしたサイトに自サイトを登録してしまうと、関係のない大量のサイトから、リンクを貼られる恐れがあります。
「簡単操作でリンク完了」などの宣伝にそそのかされ、一度でも登録してしまうと、自サイトのドメインを変更しない限り、被リンクをキャンセルできなくなることもあります。
ページランク向上を目指すなら、利用は避けてください。
その他、相互リンク募集サイトにも注意が必要です。必ず、相互リンク募集リストに載っているサイトを、自分の分野以外のものも多くチェックし、その募集サイトの質を確かめましょう。
相互リンクのやり方
では、相互リンク募集サイトなどに頼らず、信頼できるリンクを自力でもらう方法を、まとめましょう。
最初に、すでに自分でいくつもブログを運営していたり、サイトを複数持っていたりする方なら、それら自サイト同士の間で容易にリンクを設定できます。
ただし、あまりに親和性の薄いサイト同士だと効果は薄く、双方のページランクに悪影響も出かねないので、各サイト内容をよく吟味して行いましょう。
相互リンク相手の選定基準
相互リンクを希望する他サイトを発見したら、まずはそのコンテンツや、更新頻度、他サイトへのリンク数や質を入念にチェックしましょう。
特に、他サイトへのリンクが異様に多くないか、不自然なコンテンツへのリンクがないか、アンカーテキスト(リンクを設定した文)がリンク先サイトの名称や内容に合致しているかなど、他サイトとのつながりをきちんと整理してユーザーに示しているかどうかチェックするのを忘れずにしましょう。
加えて、そのサイトがインデックスされているか再確認することが大切です。悪質なサイトはそこから除外され、検索に出現しません。
ブラウザのURL入力欄に「site:」と入力し、その後に対象サイトURLを入れて検索をかけてください。そのサイトが表示されれば、再確認完了です。
そして相互リンクを結べたら、相手サイト側で、自サイトへのリンクを確認します。その際、自サイトへのアンカーテキスト(aタグ)内に、<rel=“nofollow” >が付けられて”いない”ことを、必ず確かめましょう。もしこれが付いていると、相手サイトからのリンク先として自サイトが認識されず、リンクの意味がなくなります。
依頼の仕方
前提として、高評価の有名サイトになればなるほど、他サイトと相互リンクする必要はなくなっていきます。したがって、上質なサイトに、作ったばかりの自サイトとのリンクを結んでもらえる可能性は低いです。
逆に、まだ立ち上げてから日の浅いサイトなら、相互リンクを求めていることが多いです。最初はそのような中から候補となるサイトを見つけ、問い合わせページや、ブログのコメント欄を通じて、オーナーとコンタクトを取ってみましょう。
もし、相互リンクを承諾してもらえなそうな場合は、SNSなども通じて、色々なコンテンツや互いに興味のある事柄について考えをやり取りし、親交を深めましょう。
ただ、露骨なリンクアピールは控えた方がいいでしょう。あくまで、オーナーと仲良くなった先に、相互リンクはあるのです。むしろそうしたやり取りを通じて、本当にそのオーナーのサイトは、リンクを貼って大丈夫か、こちらでも確認し直していくよう心がけるといいでしょう。
まとめ
相互リンクは、アクセス数向上にたいへん効果的ですが、もし、質の悪いリンクと判断されると、逆に重大なペナルティが課せられます。常に、ユーザーファーストを意識し、ここでご紹介したような方法で相手サイトを見極め、慎重に相互リンクを行いましょう。
そしてもちろん、自サイトでも良質なコンテンツを作り続けることが何より重要です。そうすれば自然と、信頼できるサイトのオーナーたちとの交流も生まれ、ユーザーにとってもオーナーにとっても有用な相互リンクが生まれるでしょう。
