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高所得でも貯蓄なし 老後貧乏招く超メタボ家計

 「定年まで10年しかありません。これはかなりまずい状況ですよね……」と慌てて相談に来られたのは都内在住の会社役員Aさん(50)です。今まで専業主婦の奥さん(47)に家計は任せきりだったのですが、今年のお盆をきっかけに現状を知り、驚愕(きょうがく)したそうです。

 経緯はこうです。お盆を過ぎたあたりから、奥さんが生活が苦しいと言いはじめました。原因は、帰省時に渡した「お盆玉」。東北地方では、お年玉のように親類の子どもたちに渡す習慣があるそうです。今年は例年より渡す子どもの数が多く、予算がかなりオーバーしたというのです。

 「確かに子どもたちに教育費がかかる年なので毎月の支出は多いでしょう。でも、ある程度年収はあるわけですから、多少の臨時出費があっても問題ないはずなのに……」とAさんはショックを隠しきれない様子。Aさんの月収は手取りで60万円ほどあるうえ、ボーナスも夏冬それぞれ100万円超はあるそうです。Aさん夫婦のお子さんは、高校3年生の長男、中学2年生の双子の長女、次女です。確かに教育費がかかる年ごろですが、60万円もの生活費を使い切る理由にはなりません。聞けば貯蓄は80万円ほどしかないそうです。

 ところが、奥さんには危機感がないそうです。「貯蓄はなくても退職金が2000万円ほど出るなら老後は大丈夫でしょ? 長男の進学費は、学資保険の満期金を充てればいいし」と言うそうです。しかし、退職時に住宅ローンが1500万円ほど残ってしまうことは全く考慮していません。早めに家計と共にお金に対する考え方を変えなければ、Aさん夫婦の老後破綻は明らかです。

 まずは毎月の支出を把握すべく、奥さんを連れてきていただき、聞きながら家計状況をまとめました。

 食べ盛りの子どもがいるので、毎月、米は30キロ必要、成長期だから変な食材は食べさせられないなど、様々な理由があって食費は毎月10万円前後かかってしまうとのこと。

 日用品も消費する分と買いだめによって毎月1万5000円になっています。「万が一」への警戒が強く、すぐに連絡が取れるようにと家族全員がスマートフォン(スマホ)を持っています。固定電話も合わせ通信費は4万8000円もかかっています。5台のスマホと固定電話はキャリアをそろえ、割引してもらっているとアピールされていましたが、それでも高いように思います。

 水道光熱費も、電気のつけっぱなし、水の使いすぎなどで3万円超に。生命保険料は学資保険なども含めて6万2000円。子どもは全員公立校に通っていますが、それぞれ塾に通わせているので教育費は7万1000円。どの費目をみても一般的な水準よりも支出が多く、あっという間に60万円の収入が消えています。Aさんも目を丸くして、驚きながら聞いていました。帰省時の費用や臨時支出等はボーナスで賄うため、ボーナスも残らないのです。

 まずは、毎月の支出の仕方を変える必要があります。家計簿をつけるのは向いていないようでしたので、以前にも触れたことがある「お財布術」を取り入れてみることにしました。これは、いつもお財布から出す食費や日用品などの1週間の予算を決め、週単位で管理するものです。

 毎週同じ曜日に、決めた一定の金額のお金を入れ、お金を入れる前の曜日に清算します。こうすると、お金の減るスピードが普段の週と同じかどうかを比較できますし、お金の減り具合をコントロールしようという気持ちも働きます。

 予算が不足するなら翌週分から前借りし、余れば貯蓄に回すなどします。万が一に備え、臨時支出は財布の別のところに予備として保管します。さらに、ご主人やお子さんたちと相談し、どういう支出が必要で、どういうものが不要なのか考えることで家族で共有できるお金の価値観を作っていくことにしました。

 「お財布術」は奥さんに向いていたようで、食費や日用品など、お財布からお金を出す費目に効果がすぐ出ました。食費は3万3000円も削減でき、日用品代も6000円減らしました。水道光熱費は家族でエコを意識し、LEDや節水・節電グッズも活用し7000円削減。通信費ははやりの格安SIMを利用し3万円削減です。

 生命保険は長男の学資保険は満期が近いため、そのままにしましたが、夫婦分の保障を見直し、長女、次女の学資保険を解約して2万4000円削減しました。その他の費目も少しずつ見直しをして、5000円から1万円削減することができ、削減総額はなんと14万円にもなりました。ボーナスの使い方も予算を決め、半分以上は残すように努めることにしたそうです。

 この生活を習慣化できれば、老後を迎える前に1500万円ほど貯蓄を増やせる可能性があります。奥さんいわく「お金のことをひとりで抱え込まなくてよいと思ったら楽になった」。しばらくは頑張れそうだとのことです。今までは、やりくりをひとりで考えなければならず、奥さんもつらかったようです。

 最近、高所得者でも貯蓄がないという話をよく聞きます。実際に、結構よくあることなのです。むしろ年収400万円、500万円といった方たちの方が、よく貯蓄できている場合が多いものなのです。背景には、高所得であることへの甘えや、油断があるのでしょう。

 しかし、高所得であっても貯蓄がなければあっという間に借金家計に転じてしまうこともよくあります。心当たりのある方は、気付いた時が変化のチャンス、お金の使い方を振り返ってみましょう。

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