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低所得者に共通する「ダメ習慣」
国税庁の『民間給与調査』によれば、給与所得者の約4割が年収300万円以下。そんな現実を知ると低収入も仕方ない気もする。だが、高所得者と低所得者両面の行動心理に詳しい投資コンサルタントの午堂登紀雄氏は、「ただ運が悪いからだけが理由ではありません。低所得者には彼ら特有のダメに陥るマインドがあり、それも大きく関係しています」と語る。
そこで、実際に低所得者(年収300万円台以下)のサラリーマン200人に話を聞き、ダメ習慣を自己申告してもらった。彼らに共通するダメ習慣とは? まずは低所得にダイレクトに繋がる職場編からいかにダメかを認識してもらいつつ、日常をチェックしていってもらいたい。
◆職場編
低所得者
ビジネス書を熱心に読むものの「成果に繋がってない」
低所得ゆえに仕事のモチベーションは総じて低い。集中力もすぐ切れてしまい、「おしっこしたくなくてもトイレに行く」(33歳・流通)など気分転換と称したプチサボリの常習犯となっている者も確認された。
ただし、ちゃんと自分のデスクに座っていても仕事をしているかは別問題。「フェイスブックが気になり、上司の目を盗んでチェックしている」(36歳・サービス)なんていうのは日常茶飯事。しかも、そんな社員のデスクやPCほど汚く、「飲んだコーヒーの空き缶が溜まってしまい、たまに飲み残しをこぼしてしまいます」(39歳・流通)、「デスクトップにいろんなアイコンが散らかり、よく探すのに手間取る」(32歳・出版)など間違っても社員として有能とは言い難い。
デスクの引き出しにあらゆる資料をしまい込んだ結果、「開かなくなることが多々あり、ガタガタやってたら、そのたびに先輩に『うるせぇ』って怒られます」(29歳・食品)って光景は、目に浮かんできそうだ。
身だしなみに対する意識も希薄で、「Yシャツの下に柄物のTシャツを着て上司に怒られる」(26歳・総務)はともかく、「入社後、6kg太ったんですがスーツはそのまま。この間、ズボンのお尻が裂けて、おばあちゃんに縫ってもらいました」(32歳・問屋)くらいになるとさすがに笑えない。
また、時間にルーズなわけではないが「ギリギリまで仕事をしたり、ダラダラ過ごしてしまい、クライアントとの約束の時間に5分10分遅れてしまう」(31歳・広告)とプチ遅刻は当たり前。それでも最低限の向上心はあるのか話題のビジネス書を熱心に読むものの「成果に繋がってない」(40歳・経理)、「積読になることが多い」(37歳・広告)と結局のところ、仕事にはまったく役立っていない。
これらダメ習慣の大半は本人の自覚症状ゼロ。これを改善するのは並大抵のことではなさそうだ。